勝坂遺跡公園(国指定史跡)は、考古学上極めて重要な遺跡ですが、誰でも自由に出入りできます。天気の良い日は、散歩をしたり、体験イベントに参加したりして、気軽に縄文時代を感じてみませんか?
・弓矢体験
・縄文服作り体験
・土笛作り体験
・土器作り体験
・火おこし体験
・顔面把手作り体験
◆縄文人はクリ林を育てていた!?《新発見》
勝坂ムラが広がる台地の崖下から、縄文時代のクリの花粉が見つかりました。クリは竪穴住居の建材や食料に利用されていたので、縄文人がクリ林を管理していたことが分かってきました。
◆屋根は土をのせていた!?《見てみよう》
竪穴住居には茅葺きのイメージがありますが、調査事例から勝坂遺跡では茅葺きでなく土葺きで復元しました。土葺き住居は暖かく、寒い時期に最適です。柱にはクリの木が使用されました。
◆縄文人がマメを利用したことが分かる土器《発見》
勝坂遺跡で発掘された土器にマメ(大豆の原種など)が50カ所以上練り込まれて焼かれた痕跡があります。縄文人は、土器に痕を残すほど、マメに対して強い思い入れがありました。
◆湧き水が豊富な勝坂遺跡
今から約5,000年前の縄文時代には、台地の中央の谷を隔てて南北に2つの大きなムラ(集落)があり、西の崖沿いにある湧き水がムラの生活を支えていました。最新の調査で、湿地の谷でクリ花粉やクルミなどが腐らずにそのままの形で見つかり、当時は狩猟だけでなく植物利用も盛んに行っていたことが分かる新発見となりました。
▽史跡勝坂遺跡公園
所在地:南区磯部1780
※管理棟内、復元住居内の見学は水~日曜日、祝日等午前9時~午後4時(12月29日~1月3日を除く)
アクセス:下溝駅からバス「上磯部入口」か「勝坂入口」下車、徒歩5分
※下溝駅からは徒歩20分
◆いろいろな体験イベント
・縄文服作り
・さわって!はかって!発掘された縄文土器
・顔面把手作り~縄文人の顔を作ってみよう〜
・勝坂遺跡縄文祭り(弓矢・火おこし体験)
・土笛作り など
※原則、毎月第2日曜日に行っています。
※スケジュールなど詳しくは3月下旬に市ホームページでお知らせします。
▽旧石器ハテナ館でも縄文時代の体験ができます!
毎月第3日曜日に体験教室を行っています。イベントの日程など詳しくは、市ホームページをご覧になるかお問い合わせください。
・弓矢体験…5人以上で実施(要予約)
・火おこし体験…随時実施
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問い合わせ:文化財保護課
電話042-769-8371
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