市民の皆さんからよく寄せられる質問に答えながら、救急隊の活動を紹介します。
■Q1 到着してすぐに病院へ出発しないのはなぜ?
到着時は搬送先医療機関が未定で、決定に時間がかかることがあるためです。
▽到着後の流れ
傷病者の
・観察
・状況や症状の確認
・応急処置
↓
・傷病者や家族に、随時、状況を説明
・症状に適した医療機関の選定
↓
・医療機関へ受け入れの依頼
■Q2 緊急走行中の車内では何をしているの?
▽現場に向かっているときは
通報者へ折り返し電話をして、
・傷病者の症状を確認する
・必要に応じて応急手当てを伝える
▽病院に向かっているときは
・胸骨圧迫(心臓マッサージ)
・人工呼吸、止血などの応急処置
救急隊さがみん「緊急走行時に道を譲っていただいても、お礼が言えないことがあります。いつもご協力ありがとうございます!」
■日本語が分からない人にはどう対応しているの?
▽同時通訳サービス
20カ国語に対応可能で、コールセンターの同時通訳者、救急隊員、通報者の3者が電話を使って会話できます。
▽多言語対応訓練の実施
令和3年5月に、外国人市民の皆さんの協力を得て、同時通訳サービスや「救急ボイストラ(※1)」を使用した訓練を実施しました。また、訓練をきっかけに外国人市民向け「きゅうきゅうあんしんHELPカード(※2)」を作成し、配布しています。
※1 救急ボイストラとは?
多言語音声翻訳アプリで、スマートフォンを利用して、定型文などで素早く状況を把握できます。31カ国語に対応しています。
※2 きゅうきゅうあんしんHELPカードとは?
・あらかじめ国籍や言語、生年月日、持病、緊急連絡先などを記載しておけば、救急隊や医療機関に情報を伝えられる
・外国人市民が在留カードと一緒に持ち歩ける折り畳み式カード
・9カ国語に対応
▽市民の皆さんへ
きゅうきゅうあんしんHELPカードを掲示されたら、119番通報などのご協力をお願いします。
申込書等配布場所:各区役所区民課・まちづくりセンター(橋本・城山・中央6地区・大野南を除く)・消防署
▽Make your own HELP Card
Complete the card with your own information needed when injured.
You can ask help by showing the card. Available in 9 languages.
■Q4 救急救命処置をどこで学ぶの?
通常の訓練以外に、病院で医師から直接指導を受け、最新の知識と技術を身に付けています。
▽救急隊は3人1組
2人以上が救急救命士(国家資格)
▽救急救命士ができる処置
・静脈路確保(静脈内に針を刺し、点滴ができるようにする処置)
・薬剤投与や気管挿管 など
▽平成4年から救急救命士を養成
本市では、救急業務の高度化に適切に対応するため、160人(令和3年10月1日現在)の救急救命士を養成しています。今後も高度な救急救命処置が迅速で適切にできる体制を推進します。
■Q5 救急隊員は、いつ食事をしているの?
正規の休憩時間中に消防署の食堂で食事を取ります。連続した救急出場などで、水分や食事を取れない場合は各自で用意した携行食や飲料などで済ませます。
・飲料などが不足したときは出場体制を維持したまま、搬送終了後に医療機関の売店などで飲食物を購入することがある
■Q6 救急車の内部はどうなっているの?
傷病者を安全に医療機関などへ搬送するために、いろいろな装置が置かれています。
▽半自動式除細動器
心臓に電気ショックをする機器です。
▽加湿流量計付酸素吸入装置
酸素を投与します。
▽プライバシー保護機器[本市考案]
周囲からの視線や無断撮影のリスクなどから傷病者を保護するために使用します。
▽ストレッチャー
傷病者を救急現場から搬送するためのベッドです。傷病者の状態に応じて、座った姿勢を取ることもできます。
▽携帯用電動吸引器
口の中の嘔吐物、痰などを取り除くときに使用します。
▽輸液セット
医師の指示の下、点滴を実施するためのものです。
▽患者監視装置
血圧や血中酸素飽和度(※)、心電図を測定する機器です。
※血液の中のヘモグロビンと、酸素の結合の割合
▽本市の救急車所有台数
◆日勤救急隊1台を含む
★点検・故障時、救急多発時に使用
救急多発時はツイッター『相模原市火災・救助情報』でお知らせ
問い合わせ:救急課
電話042-751-9142
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