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みんなの命を守るために日々備える『救急隊への質問にお答えします!』(2)

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神奈川県相模原市 クリエイティブ・コモンズ

■Interview
南消防署警備課 救急救命士
露木恵美(消防士長)
平成20年入庁。女性ということで現場では「看護師さん?」と言われることもあるが、「女性で安心した」「心強かった」との声がやりがいにつながっている

▽直感で「なりたい!」と思った救急救命士
大学へ進学するときに救急救命士という資格を知り、幼い頃から医療の仕事に興味があったので、直感で「なりたい!」と思いました。好きな仕事に就くことができてよかったです。

▽日勤救急隊として勤務
救急隊の勤務は、基本的に午前9時から翌朝9時までの24時間が1つのシフトですが、私は日中勤務限定の「日勤救急隊(※)」に所属しています。事務職系のように月~金曜日が出勤、土・日曜日、祝日等が休みで、家事や育児と両立しやすいです。
1日に多いときで5件の出場があり、それ以外は訓練や出場報告書の作成などの事務作業をします。市職員の制度を活用して時短勤務をしているため、1日の勤務時間はあっという間に過ぎ、充実して働くことができています。
※日勤救急隊とは?
日中の救急需要に対応するため、平成31年4月から運用を開始。活動時間は午前8時30分〜午後5時15分で、24時間運用の救急隊と並行して活動

▽最初の活動よりも記憶に残るもの
常に初心を忘れないように「救急救命士としての最初の活動を覚えておけよ!」と先輩には言われていましたが、緊張しすぎたせいかあまり覚えていません。それよりも、搬送中に心肺停止になってしまった人など、救えなかった人たちの活動はよく覚えています。気持ちを切り替えなければいけない部分と、忘れてはいけない部分があります。どうしても救えない命があるのだと心の中で整理し、次の日まで引きずらないようにしています。

▽仕事のモチベーションを上げてくれるのは皆さんの優しさ
高齢の人が熱中症でふらついて倒れ、顔から出血しているということがあったのですが、市民の方が自分の膝を枕代わりにして待っていてくれたことがありました。他にも、ご自分の洋服などをマット代わりにして傷病者を寝かせ、救急車が来るまで待ってくれていたり、ご家族に連絡してくれていたりする人もいて、市民の皆さんの優しさを感じます。
倒れた人を発見したときは、傷病者とご自身の身の安全を確保して通報していただきたいです。そばに寄り添っていてくれるだけでも、傷病者にとっては心強いことだと思います。

ヒヤッとした! ハッとした!ことはありませんか?
■未然に防ごう!自宅での事故
救急車が必要なケガや病気は、日頃のちょっとした心掛けで防げるものがあります。寒い季節に多くなる、入浴中の事故を予防する方法と、もしものための応急手当てを紹介します。

◆浴槽内で意識がはっきりしない、ぐったりしている場合
▽応急手当て
浴槽から
・出せる→出す→救急車を呼ぶ
・出せない→栓を外し、お湯を抜く→ふたなどに顎を乗せて、安全を確保する→救急車を呼ぶ

▽未然に防ぐには
・急激な温度変化は危険。脱衣所、浴室を暖めてから服を脱ぐ
・同居している人がいる場合は、お風呂に入る前に声を掛ける
・お湯は40℃以下、10分以内に浴槽から出る
・浴槽から勢いよく立ち上がらない

▽応急手当てを相模原チャンネルで公開中!
家の中に潜む危険な場所でのケガ、具体的な応急手当ての方法などを紹介しています。

■安全・安心を守るため、今日も命と向き合います
救急隊は、医療機関に搬送した後の傷病者の状況を知ることができませんが、お礼の手紙などをいただくことがあり、その気持ちは隊員一人ひとりに届いています。
コロナ禍でも、「自分が感染しない。傷病者を感染させない」という気持ちで装備を徹底し、これからも活動していきます。

問い合わせ:救急課
電話042-751-9142

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