市内に住む外国人と日本人、3人のインタビューをお届けします。共に笑顔で暮らしていくためのヒントが、3人のコメントから見つかるかもしれません。また、外国人をサポートするために市が行っているさまざまな取り組みを紹介します。
■「コトバ」の壁を越えるのはお互いの小さな勇気と声掛け
斎藤さんと大澤さんは、日本語教室で出会ってから、10年来の友人関係が続いてます。
◆大澤和代さん(SIA日本語支援グループ 日本語教室ボランティア)
▽相手にとって話しやすい話題できっかけづくり
日本語の理解が難しい外国人は、日本人とコミュニケーションを取るためにすごく緊張しています。その緊張をほぐすためには、「相手が関心のあること」「母国のこと」などを話題にしながら、笑顔で接することが大切。また、長い文よりも短く単語で話し掛けるのが伝わりやすいコツです。
▽日本人にはふつうでも、外国人にとっては・・・
コミュニケーションを取っていく中で、文化の違いを感じることがたくさんあります。日本語教室で、母国で住んでいた場所を教えてもらおうと地図を広げたところ、「地図」という概念がなかったことがありました。それぞれの国によって、日本とは違う文化があることを理解しておくことが必要だと思います。
◆斎藤スワンさん(タイ出身/市内在住14年)
▽何気ない会話から付き合いが始まります
日本に来た頃、窓を開けていたら、近所の人が「もうすぐ雨だよ」と教えてくれたのに、言葉が理解できないことが何度もありました。後になって、みんなが私を心配して親切に声を掛けてくれていたことが分かりました。日本語に慣れてからは、近所で犬の散歩をしている人を見たときや、孫を連れているおじいさんを見たときなど、自分から積極的に話し掛けるようにしています。そこから会話が生まれて、仲良くなることができてうれしかったです。
▽こどもセンターでできたママ友
子どもが小さいときに通っていたこどもセンターでは、いろいろな人に声を掛けてもらい、日本での子育て制度や仕事のことなどを教えてもらいました。慣れない日本で子育てをするのは難しいから、とてもありがたかったです。良い友達がたくさんできて私はとてもラッキーだと思っています。
■違う文化や制度で生活するための手助けが必要
◆大谷マリアンさん(フィリピン出身/市内在住14年)
▽日本に来た頃は、日本語が分からなくてとても困りました
日本で生活していると、子育て・教育、税金などの制度や文化が母国と全然違うため、困ることも多く、分からないことがたくさん起こります。日本に来たときは、日本語が全然分からなかったので、日本語教室でひらがなやあいさつなど、暮らすために必要な日本語や漢字を学びました。その後、仕事を始めたのですが、仕事で使う難しい言葉は無理だけど、ほとんど日本語も分かっていたので、困ることは少なかったです。だから、日本語教室を他の外国人にも紹介しています。
▽外国人が何でも相談できる場所が欲しい
専門的な相談ができる場所があったり、市役所の入り口に外国人のためのブースもあったりすればいいなと思います。また、暮らしの情報をまとめたものが、外国語でもあったらいいなと思います。
▽自分の経験を生かして外国人のサポートをしたい
勤めている会社では、新しく働くことになった外国人の先生(指導役)になっています。教えることは難しいけど、彼らの気持ちはよく分かるのでサポートを頑張っています。また、生活していく中で悩みを抱える外国人のお手伝いができればいいなと思っています。
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問い合わせ:シティセールス・親善交流課
電話042-707-7045
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