▼平成29年度予算は、義務的経費が増大する厳しい中、市民生活の確保、次世代への配慮と展望、将来を見据えたまちづくりに重点をおいた予算配分であり評価する。
▼歳入については、ふるさと納税について、本市への寄附を増やすために工夫、努力している点を評価するが、損得勘定に左右される現状は、本来の住民税の論理、住民サービスの基盤を壊しかねない。是正・解決に向け、国への提言等対応すべきと考える。
▼歳出について、３つの視点から述べる。１点目の次代を担う子ども・若者に関する施策については、子どもの貧困対策は積極的な取り組みがうかがえない。全庁的な連携による推進を求める。
▼２点目は、次世代に良好な環境を残すための施策・取り組みである。北清掃工場基幹的設備等改良事業は、稼動期間を30年から45年に延長するもので、最小の経費で最大の効果を目指す取り組みとして評価する。
▼３点目は、本市の未来、将来の市民に向けて、都市環境を整備しようとしている点である。橋本駅周辺整備計画では、リニア新駅関連の用地買収が始まったことから、ＪＲ線及び京王線の輸送力増強等を、鉄道事業者と連携して推進し、国の首都圏広域地方計画に位置付く首都圏南西部国際都市群をリードしていくよう期待する。
▼そのほか、教育予算について、施設修繕料、教材用備品購入費、図書購入費等について削減されている。影響を把握し、問題解決の方策が準備されていなければ、子どもたちや保護者の不安等が生じる。予算編成の在り方・問題点を検証し、改善する取り組みが必要と考える。