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《ちゅうおう区版》まちで見掛けるあの花の名は。

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神奈川県相模原市 クリエイティブ・コモンズ

照手白・照手紅・照手桃・照手姫
3月下旬、まちを華やかに彩るこの花は、中央区生まれの「ハナモモ品種照手シリーズ」(照手のハナモモ)です。現在の横山公園内にあった県園芸試験場相模原分場で生まれ、街路樹や庭木として狭い場所にも植えられるコンパクトさと、見ごたえのある八重咲きの花びらが特徴です。この時期、さまざまな場所で私たちの目を楽しませてくれています。

◆苦節11年!~照手のハナモモができるまで~
改良に携わった元県園芸試験場 相模原分場研究員の岡部誠さん

▽改良のきっかけ
都市に緑を増やすため、狭い場所でも植えられ、みんなに注目してもらえるような花のついた樹木を作りたいという思いから改良を始めました。

▽苦労の先にあった感動
種をまき花が咲き、交配してまた種をまくという繰り返しで、花を大きくしたり、色をはっきり出すことが大変でしたが、思いどおりの美しい花が咲いたときは言葉に表せないぐらい感動しました。

▽全国で活躍
かつて、国際花と緑の博覧会や横浜博覧会でも展示されたことがあります。現在は花の美しさと流通のしやすさから、市内のみならず大阪城公園など全国で咲き誇っています。

▽名前の由来は?
「照手」は中央区に伝わる「照手姫伝説」に由来しています。相模の国北部の郡代・横山将監の娘で絶世の美女として知られた照手姫と常陸の国の小栗判官が、引き裂かれても苦難を乗り越えて再会を果たす物語です。区内には、横山段丘崖を中心に、照手姫と小栗判官にまつわる伝承が残されています。

◆照手のハナモモの魅力
・照手姫伝説と地元産ハナモモを広めた 安藤和次郎さん
33年前に品種改良中の照手のハナモモに出会い、美しさにほれ込んで、市内の小学校をはじめ、照手姫伝説を通して交流のある和歌山県田辺市などへの普及活動をしていました。照手のハナモモは八重咲きの花弁が幾重にも重なっていて見ごたえがあり、11月ごろまで青々とした緑を楽しめるところも魅力的です。
中央区生まれのハナモモがもっと地元の皆さんに愛されて、交流のきっかけとなってくれればうれしいです。

◆3月下旬~4月上旬が見頃です♪ 照手のハナモモを見に行きませんか?
▽見どころ
赤・白・ピンクと、品種ごとに色が異なる大輪の花は、春の日差しを受けるといっそう鮮やかに見えます。周りの景色とのコントラストを楽しむのもおすすめです。

▽おすすめスポット
「横山公園」
樹林広場で、赤色の「照手紅」やピンク色の「照手桃」など、色鮮やかな照手のハナモモが立ち並ぶ景色を楽しめます。
所在地:中央区横山5-11
横山公園の他にも、小山公園の近くなど、区内のさまざまな場所で見ることができます。

問い合わせ:公園課
電話042-769-8243

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問い合わせ:中央区役所区政策課
電話042-769-9802

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