子どもが被害に遭う事件や空き巣、引ったくりなど、身近なところで私たちの安全を脅かす事件が発生しています。
そうした犯罪を防ぐため、地域では、青色パトロールカー(※)による防犯パトロールや防犯灯の設置などの取り組みが行われています。また、地域ぐるみで地域の安全と安心を考える「中央区安全・安心まちづくり推進協議会」が本年4月に設立されるなど、地域の皆さんの力で、犯罪に強いまちづくりが進められています。
こうした活動とともに、私たちの生活の中の少しの工夫が防犯に役立ちます。今回はそんな工夫について紹介します。
(※)青色の回転灯を装備した自動車。
◆日常的な私たちの行動+少しの工夫=犯罪に強いまち
【日常的な私たちの行動】
・ごみ出し
・朝夕のウオーキング・ジョギング
・買い物などの外出
・家の前の掃除
・畑仕事 など
【少しの工夫】
・児童の登下校時間に合わせて活動
・笑顔であいさつを交わす
・井戸端会議で情報交換
・落ちているごみを拾う
・自宅周辺やまちの変化に注意を払う
【犯罪に強いまち】
・たくさんの目で見守られているまち
・住民同士の交流が盛んなまち
・ごみや違法駐車などのない美しいまち
・住民がいつもと違うまちの様子や異常に気付くまち
日々の行動をほんの少し工夫することで、地域を見守る目が増えて、地域の防犯力が高まります。
▽私も取り組んでいます!
宮下自治会 内田さん
宮下自治会の「わんわんパトロール」活動に協力しています。時間やコースに決まりがなく、普段通り愛犬と散歩することがそのままパトロール活動となるので、負担もなく気軽に始めることができました。
活動を始めてから、道行く人やパトロール仲間とあいさつを交わしたり、下校する子どもたちと会話をしたりすることが増えました。
愛犬とのいつもの散歩が、子どもたちの見守りや防犯に貢献していると思うとうれしく、やりがいのある活動です。
※詳しくは、宮下自治会ホームページからお問い合わせください。
◆自分を守る=地域を守る
こんなことしていませんか?
▽敷地内に物が雑然と置かれている
⇒対策:家の周囲を整理整頓 ・・・置かれている物が侵入の足場になる
▽ごみ出しのときなど、玄関や窓の鍵を開けたまま
⇒対策:短時間の外出でも施錠・・・施錠していない家が狙われやすい
▽自宅では、自転車を施錠していない
⇒対策:自転車から離れる場合は必ず施錠・・・盗難自転車の約7割が施錠していない
一人一人の防犯意識が高いと、地域全体が「防犯意識の高いまち」になって、犯罪を行おうとする人を寄せ付けないまちとなります。
◆ちょっとした心掛けが、まちを犯罪から守る
相模原警察署生活安全第一課
吉川裕介課長
犯罪を行おうとする人は、住民の目や住民同士のつながりを恐れます。犬の散歩やジョギング、近所の人同士があいさつし合う姿を見ると、地域を見守る目や、地域住民の強いつながりを感じ、犯罪の着手を躊躇する傾向にあります。
一人一人の行動が「防犯意識の高いまち」という印象を与え、犯罪の抑止につながります。
もし、不審な人などを見掛け、少しでも「おかしいな」と思ったら、むやみに話しかけず、警察に通報してください。あなたの気付きや行動が、まちを犯罪から守る力になります。
問い合わせ:中央区役所地域振興課 電話042-769-9801
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