尾崎咢堂(がくどう)(本名 尾崎行雄)は、現在の相模原市緑区又野に生まれ育ち、明治、大正、昭和の時代にかけて活躍した政治家です。生誕から160周年を迎えた尾崎咢堂の偉業を、3つのキーワードで紹介します。
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尾崎行雄(咢堂)
1858年(安政5年)~1954年(昭和29年)
政党政治家。大隈内閣の文部・法務大臣および東京市長などを歴任。咢堂は雅号。
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1.議会政治の父
明治23年に第1回帝国議会に衆議院議員として当選した咢堂は、その後25回連続当選し、議員としての在職期間は63年に及びました。激動の時代に日本の議会政治の礎を築き、平和国家の実現に人生をかけた咢堂は「議会政治の父」「憲政の神様」と称されています。
2.日米をつなぐ桜
東京市長に就任した咢堂は、明治45年に日米友好の印として、ワシントンD.C.に桜の苗木3,000本を贈りました。桜が植えられたポトマック河畔では現在でも世界各地から観光客が訪れ、春には「全米桜祭り」が開催されています。
3.2つの「フセン」
第一次世界大戦後、ヨーロッパを視察した咢堂は、平和主義を唱え、当時の政府や軍部に不戦を訴え続けました。また、国民の意向を政治に反映させるため、普通選挙運動にも取り組みました。これらは2つの「フセン」(不戦・普選)運動として、多くの人に知られています。
◆尾崎咢堂記念館
咢堂の生誕地である屋敷跡に建設され、ゆかりの文献・遺品などの資料を展示しています。庭には、咢堂がワシントンに贈り、日本へ里帰りした桜のうちの1本がシンボルとして植えられています。
所在地:緑区又野691
電話042-784-0660
開館時間:午前9時~午後4時30分
休館日:月曜日、祝日等の翌日、12月28日〜1月3日ほか
◆尾崎行雄(咢堂)杯演説大会
予選を勝ち抜いた青年たちが「日本の歩む道」をテーマに演説します。審査員らによるパネル討論会も開催します。
日時:11月17日(土)午後1時~4時50分
会場:杜のホールはしもと
審査員:宮台真司さん(首都大学東京教授)、丸山和也さん(参議院議員)ほか
定員:535人(先着順)
※希望者は直接会場へ
問い合わせ:尾崎行雄を全国に発信する会事務局の大橋さん
電話090-4541-8677
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問い合わせ:市立博物館
電話042-750-8030
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