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《みなみ区版》ふるさと勝坂の歴史と文化を訪ねて

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神奈川県相模原市 クリエイティブ・コモンズ

新磯地区の勝坂には、5000年前の縄文時代の小さな集落(ムラ)である勝坂遺跡(国指定史跡)から、約160年前の江戸時代末期に建てられた旧中村家住宅(国登録有形文化財)に至るまで、先人たちから受け継がれてきたさまざまな歴史と文化があります。
勝坂界隈を巡り、ふるさとの歴史と文化に触れてみませんか。

◆史跡 勝坂遺跡公園
勝坂遺跡は縄文時代中期の集落跡で、一部が国指定史跡として保存・整備されています。A地区とD地区に分かれていて、A地区は「勝坂式土器」発見の地として知られ、D地区は遺跡公園として約5000年前の集落景観を再現し、当時の雰囲気を体感することができます。
▽見どころ
公園内には土ふきと笹ぶきの2棟の住居が復元され、開放日には内部も見学することができます。また、遺跡周辺は豊かな自然が残され、縄文集落の景観とともに、縄文人も利用したと考えられる崖下の湧水地を散策することができます。

POINT!!
これまでの復元は、「茅ぶき」が一般的でしたが、勝坂遺跡では、他遺跡の事例を参考にして「笹」と「土」という二つの屋根材を用いた復元をしました。

▽勝坂式土器とは
縄文時代中期(約5000年前)、関東から中部地方で作られた土器で、立体的な装飾が特徴です。大正15年(1926年)、考古学者の大山柏により勝坂遺跡で発掘された土器を由来として、この名前が付けられました。

▽施設情報
所在地:磯部1780ほか
入園自由(管理棟の利用・復元住居内部の見学は水~日曜日、祝日等の午前9時~午後4時)
※12月29日~1月3日を除く
また、毎月第2日曜日には、歴史・自然体験や講座などの普及事業も開催しています(11月を除く)。

◆旧中村家住宅
旧中村家住宅は、江戸時代末期に建てられました。建築を手掛けたのは鎌倉大工の石井甚五郎で、10年の歳月をかけて完成したと伝えられています。建築当初は3階建てでしたが、大正12年(1923年)の関東大震災後、3階部分は取り除かれて2階建てとなっています。
平成18年(2006年)に国登録有形文化財に登録され、現在は一般公開施設として、建物内部の一部公開を行っています。
▽見どころ
横浜港に建設された洋館のようなデザインと日本の伝統的な造形を折衷して建てられた、とても珍しい建造物です。

POINT!!
開港後の横浜に商店を出した「横浜商人」と呼ばれる貿易商も営み、港に並ぶ異国の建物に関心を寄せたものと思われます。

▽施設情報
所在地:磯部1734
公開時間:木~日曜日、祝日等の午前9時30分~午後4時
※12月29日~1月7日を除く

問い合わせ 文化財保護課
電話042-769-8371

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