
令和7年も残すところ約3カ月。改めて今年の干支「巳」にフォーカス! 中央区内の蛇にまつわる伝承・民話を紹介します。
●氷川神社
明治時代の初めごろ、相原の里にあった「外の御前」という社の建物の建材が、少しずつ無くなっていきました。人々が見張っていたところ、白蛇が木材をくわえて氷川神社に運んでいるのを発見。「外の御前を移設したい」という神意と考え、氷川神社へ木材を譲り、現在の本殿となったそうです。
●村富神社
社の前に、根本が空洞で、幹の周りは3mを超える松の木がありました。幹の周りを息を止めて左から7周回ると、白い大蛇が幹をぐるぐる巻いているのが見えたそうです。
●日枝神社
淵野辺地区に大蛇退治の伝説が残る「淵辺義博」。日枝神社で祈願して、境川に住み着いた大蛇を見事に退治したといわれています。
●皇武神社
養蚕業が盛んだった頃、農家のお嫁さんが熱で寝込んでしまったため、皇武神社の神主に相談。特別にご利益のある札をもらいました。次の日、神主の娘が養蚕の手伝いに来ました。よく働いてくれたので繭の出来も良く、お嫁さんも快復したため、神社へお礼に。すると神主の娘は白蛇に姿を変え、拝殿の中へ消えました。実は、神様が神主の娘に姿を変えて、農家を手伝っていたのです。以来、娘の人形「おきぬさま」と神社の札を求める参拝客でにぎわったそうです。
問い合わせ:中央区役所区政策課
電話042-769-9802
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