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《ちゅうおう区版》あれから2年… 足で巡る 中央区さくら文学賞

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神奈川県相模原市 クリエイティブ・コモンズ

中央区役所×青山学院大学シビックエンゲージメントセンター

中央区では、令和4年度に「中央区さくら文学賞」を公募し、入賞3 作品を選びました。
今回は、青山学院大学の学生が受賞作に再度スポットを当て、作品の舞台となった場所を若い感性で紹介します。

・中央区さくら文学賞とは
令和4年度の取り組みで、「区の魅力を広く知ってもらうとともに、新たな魅力を発見し、より多くの人に中央区を好きになってもらいたい」という願いを込めて、中央区を舞台とした小説を公募しました。
全38作品から、大賞1作品、区長賞2作品を決定しました。
※受賞作品は広報さがみはら掲載の二次元コード参照

・取材は「わかば」と区の担当が協力
「わかば」は、青山学院大学シビックエンゲージメントセンターの学生有志で結成した中央区の魅力発掘・創造・発信プロジェクトです。学部や学年がバラバラの14人が3つのチームに分かれて活動しています。今回は「発信」に力を入れるメディアチームと一緒に作品の世界を巡ります。
Instagramでも学生目線の中央区の魅力を動画で投稿しています

《大賞受賞作品》
■『妙見橋で会いましょう』作 青井 月
▽あらすじ
ある日、主人公の私は、淡い恋心がつづられた曽祖母の日記をみつける。
浅間神社で何度も逢瀬を重ねた二人は、最後の日、相武電気鉄道(実際に計画があった)の開通日に妙見橋で会う約束をするが、鉄道は開通されず会うこともかなわなかった。
そして今、私はその相武電気鉄道の停車場を不思議な縁でつながったある人と巡る。

▽作品より
「朝早くから浅間神社で拝んでいる人がいた。私もその人の後ろのほうで手を合わせる」
・主人公の曽祖母が初恋のショウゴさんと出会い仲を深めた浅間神社。街の中にひっそりとあるこの場所から始まった、等身大の恋に親近感が湧きました。

▽作品より
「(じゃあ、今度は、妙見橋で会いましょう。)私は心の中で呟いた」
・「味気ないスチール製の橋」と小説では描かれていますが、下を流れる川は澄んでいて、白い鳥が水浴びする様子は不思議な趣がありました。

《区長賞受賞作品》
■『宙のほとりの私たち』作 春日彩花
▽あらすじ
映像監督の日南 透は、検診の結果が思わしくなく、亡き母の病が遺伝したのだと思った。そうして、帰ってきた相模原で5 年ぶりに同級生と再会。市内小旅行や父親との会話を経て、夢や生きる希望を取り戻す。

▽作品より
「私は相模川の土手に横たわって空を仰ぐのが好きだった。周りに大きな建物もなく、視界を群青色の空だけが覆いつくす」
・河川敷からは山と川が一望でき、自然を体いっぱいに感じられます。川の流れが心地よく聞こえてきて穏やかな時間を過ごせました。気持ちをリセットしたいときにまた訪れたいと思います!

《区長賞受賞作品》
■『いつだって、どこへだって』作 寅衛まさお
▽あらすじ
仮免許を取得して1カ月、私はいまだに運転への苦手意識を拭えずにいた。そんな様子を心配してか、教官の青山さんは、デイダラボッチが散歩する鹿沼公園、アジサイと桜が同時に咲く市役所さくら通り…そんな奇妙なドライブへと私を連れ出した。

▽作品より
「『横山二丁目』を右折して、市役所さくら通りへ入る。高まる鼓動。視界が開ける。そこに、春があった。どこまでも続く桜のトンネル」
・実は桜が咲く時期にここを通ったことがありません。物語の中で何回も描写される風景を、今年は必ず見に行きたいです!

問い合わせ:中央区役所区政策課
電話042-769-9802

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