認知症の人が希望を持って暮らすことができるよう、今年6月14日に認知症基本法(※)が成立しました。この機会に認知症について考えてみませんか。
■9月21日は世界アルツハイマーデー
アルツハイマー病に関する国際会議(1994年)の初日となった日を制定。認知症の人や家族への助けとなるよう、認識を高めることを目的としています。
■認知症ってどんなもの?
脳の障害などで認知機能(記憶力や判断力など)が低下し、約6カ月以上、日常生活に支障をきたしている状態です。また、若いうち(65歳未満)に発症する「若年性認知症」もあり、本人や家族への負担が大きいといわれています。
▽「老化による物忘れ」と「認知症」
老化による物忘れと認知症は違います。
例えば…
・夕食に何を食べたか忘れた→老化による物忘れ
・夕食を食べたことを忘れた→認知症
▽認知症の人への接し方
自分だったらどうしてほしいかを考えながら、4つの「ない」を意識して接しましょう。
・驚かせない
・急がせない
・自尊心を傷つけない
・否定しない
▽当事者の声
認知症への誤ったイメージによって、人生が制限されるのはさびしいことです。この法律によって正しい理解が深まり、みんなが生きやすい社会になるよう期待しています。
※認知症基本法とは
正式名称は「共生社会の実現を推進するための認知症基本法」。認知症に関する理念や方針を定めた法律で、共生社会の実現を推進するため、国・地方自治体などが一体となって認知症施策に取り組むことが示されています。
■相談したいときやもっと知りたいときはどうすればいいの?
市内には、さまざまな相談や仲間づくりなどができる「場」があります。各所にある窓口や気軽に参加できるイベントなどを紹介します。
◆いつでも相談できる場
認知症の人やその家族などが、介護や日常生活について相談できる窓口です。
▽地域包括支援センター
市内29カ所。認知症をはじめ、保健・福祉・介護などに関するさまざまな相談ができます。
▽例えばこんなときに利用してください
・認知症について相談したい
・高齢者の介護について相談したい
・介護予防について知りたい
※詳しくは広報さがみはら掲載の二次元コードから
◆笑顔で元気に過ごせる場も作っています
さまざまな教室を開催しています。詳しくは、住んでいる地域の地域包括支援センターへお問い合わせください。
・相談だけじゃないんだね
▽市認知症疾患医療センター
市内2カ所(中央・南区)の病院内に、認知症医療提供体制の拠点として設置した専門医療相談窓口。早期発見や日常生活についての相談ができます
◆心地よく過ごせる場
▽認知症カフェ
認知症の人やその家族、地域の人が交流し、社会とのつながりをつくる場です。
※詳しくは広報さがみはら掲載の二次元コードから
・屋外で楽しくおしゃべり。対面のほかオンラインでも開催
▽参加者の声
ここへ来て、ただ皆さんのお顔を見るだけでもホッとしますし、自分の話を聞いてもらったり、他の方のお話を聞いたりすると、とても楽しい気持ちになれます。
◆認知症についてよく知る場
(1)認知症サポーター養成講座
認知症に対する正しい知識と理解を深める講座です。
(2)キャラバン・メイト養成研修
(1)の講師となり、認知症の講座を開催できるようにする研修です。
※詳しくは広報さがみはら掲載の二次元コードから
◆みんなで認知症について考える場
市のアルツハイマーデーイベント
▽オレンジライトアップ
日時:9月15日(金)~25日(月)18時~20時
会場:総合相模更生病院(中央区小山)
▽パネル展示
日時:
(1)9月4日(月)~15日(金)
(2)9月6日(水)~29日(金)
会場:
(1)市役所本館
(2)あじさい会館
▽映画上映『ぼけますから、よろしくお願いします。~おかえり お母さん~』
日時:9月16日(土)13時30分から
会場:あじさい会館
▽RUN伴+さがみはら
日時:9月23日(祝)8時~16時
会場:県立相模原公園(ゴール地点)
▽認知症講演会「元気に生きる秘訣」
日時:9月28日(木)14時~16時
会場:緑区合同庁舎
※詳しくは広報さがみはら掲載の二次元コードから
◆もっと知りたい「市の刊行パンフレット」
認知症に備えるための情報を掲載しています。
※詳しくは広報さがみはら掲載の二次元コードから
問い合わせ:在宅医療・介護連携支援センター
電話042-769-9250
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