写真の楽しみとは一体なんでしょう?きれいな写真を見ること?かっこいい写真を撮ること?その前に、「良い写真」とは一体何なのでしょうか。
たくさんの写真が身近にある現代ですが、あえて1枚1枚の写真をじっくり眺めて、この写真の良さはなんだろうと考えてみませんか。
作品の細かな特徴や、自分自身のものの見方に気付けるかもしれません。
■写真を見る楽しみ
▽距離を変えて見てみる
はじめは遠くから。次は近づいて。作品の全体像を眺めた後に、細かな映り込みや陰影などを見てみましょう。実物ならではの発見がそこにはあります。その発見をもとに、写っているモノの様子や人の表情から、「なぜ?」という想像力を働かせてみましょう。きっと、さらに多くのものが作品から見えてくるはずです。
▽調べてみる
作品が撮られた場所や人物には、それぞれの歴史や背景があります。気になった作品があったら、それにまつわるものを調べてみましょう。物語を知ることで、また違った見え方が開けることがあります。
▽比べてみる
作品のテーマは、その国独自のものでしょうか?それとも自分たちにも共通するものでしょうか?あるいは、過去の出来事なのか、今も続くものなのか?地理や時間といった部分から、作品と自分自身を比べてみると、自分を取り巻く世界の広さと深さが見えてくるかもしれません。
■写真を撮る楽しみ
▽ひとつの被写体やテーマを追い続けてみる
展示されている作品の解説を見ていくと、時間をかけてひとつのテーマを撮り続けていることが分かります。同じものの時間の変化を記録していくと、目では見えなかったものが浮き出てきます。ゆっくりと、時間をかけて写真を撮ってみるのも楽しみ方のひとつです。
▽真似してみる
「学ぶ」の語源が「まねぶ」であるように、何事もまねしてみるのは重要です。展示を見て気になった作品があったら、構図や撮る角度などを真似してみましょう。新たな創作のヒントが得られるかもしれません。
《フォトシティさがみはら「写真アジア賞」創設20周年記念展》
■カレイドスコープ―アジア写真の輝き
今回紹介した作品を含めた90点の写真を展示。それぞれの写真についての解説も楽しめます。
日時:3月27日(日)まで午前10時〜午後6時(水曜日休館)
会場:相模原市民ギャラリー
所在地:中央区相模原1-1-3 シティ・プラザさがみはら(セレオ相模原4階)
問い合わせ:相模原市民ギャラリー
電話042-776-1262
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