生物多様性と私たちとの関わりについて、本市職員が解説します。

井上主事：希少生物を代表して、相模川ふれあい科学館からオオサンショウウオくんが来てくれたよ!

■オオサンショウウオくん(9歳・オス　体長約64cm)
・国の特別天然記念物(動物は21種類が指定)
・50年以上生きることがある
・150cmくらいの大きさになることもある
・約3000万年前からほぼ同じ姿をしているため「生きた化石」と呼ばれる

オオサンショウウオくん：表紙はぼくだよ!
最近、見掛けなくなった生き物がいるけど、どうして?

佐藤主事：それは、生物多様性(※)が失われてきていることと深い関係があるんだ

●※生物多様性とは、自然や生き物がつながって生きていること
森や川の環境が豊かだと…
・空気がきれいになる
・生き物のすみかになる
↓
・果実や小魚などが他の生き物の食料になる
・植物などが薬や燃料になる
生物多様性は、人間の生活を支えてくれています

オオサンショウウオくん：多様ってたくさんあるってことだよね!他の場所からたくさん連れてくればいいってこと?
井上主事：そうではないよ。他の場所から来た生き物を放つと、土地の環境や元々いた生き物のバランスを壊してしまう可能性があるよ

●生物多様性に迫る危機
▽例えば外来種が持ち込まれると…
・エサを奪い合う
・住む場所を奪われる
・在来種との交雑
↓
・在来種が減少
・生き物たちのバランスが壊れる!
・やがては絶滅の危機に!!

※外来種…他の場所から来た生き物
※在来種…元々いた生き物

▽外来種以外にもこんな危機が!
・過度な開発
・気候変動　など
人間の生活によって、生物多様性が失われています。

オオサンショウウオくん：生物多様性がこのまま失われたら、どうなっちゃうの?
佐藤主事：生き物のつながりは複雑で、1つの種の危機が、他の生き物にも影響を与えるんだ。もちろん人間も含めてだよ

●生物多様性が失われると
▽いずれは人間も生きていけなくなる
森や川の豊かさが失われたら・・・
・住む環境が悪くなる
・そこに住む生き物がいなくなる
↓
食べ物や薬、燃料が手に入らなくなる

オオサンショウウオくん：ひとごとじゃないんだね。どうやったら生物多様性を守れるの?
井上主事：生き物が抱えているさまざまな問題に気付くことが大事だよ。自分の周りの生き物に興味を持つことから始めてみよう!

■もっと知ってみよう!　生物多様性
◆生き物と触れ合ってみよう
▽相模川ふれあい科学館アクアリウムさがみはら
約100種類の生き物を展示しています。飼育員による解説や餌やりなどの体験も人気です。
名前のプレートで希少種や絶滅危惧種などが分かるよ。チェックしてね!
開館時間：午前9時30分～午後4時30分
休館日：月曜日(祝日等を除く)
所在地：中央区水郷田名1-5-1
費用：450円(小・中学生150円、65歳以上220円)

・特別企画展開催中!
「みんなのウーパールーパー展」
日時：3月6日(日)まで

オオサンショウウオくん：ぼく以外にもたくさんの生き物がいるよ!

問い合わせ：相模川ふれあい科学館アクアリウムさがみはら
電話042-762-2110

◆検索してみよう
▽生物多様性ポータルサイト
子どもから大人まで自然や生き物について楽しく知ることができます。

・生物多様性クイズ
市では季節に応じてさまざまな種類の花を見ることができます。次のうち春に見頃を迎える花はどれでしょう。
1.カタクリ
2.アジサイ
3.コスモス

他にもクイズがいっぱい!ポータルサイトは広報さがみはら掲載の二次元コードから

オオサンショウウオくん：生物多様性って大事なんだね。みんなで未来を守っていこう!

答えは「1.カタクリ」3～4月にかわいい薄紫色の花が咲くよ

問い合わせ：水みどり環境課
電話042-769-8242