《緑区・中央区・南区》
災害は私たちの想像を超える力で襲ってくることがあります。
ご自分が住んでいる地域の風水害の特徴を知り、いざというときに慌てず行動できるよう、日頃から備えておくことが重要です。
■身近で発生する恐れのある風水害
◆土砂災害(山や崖の近くで発生)
▽崖崩れ
斜面の地表に近い部分が、雨水の浸透や地震などで緩み、突然、崩れ落ちる現象です。崩れ落ちるまでの時間が短く、逃げ遅れが発生することもあります。
・緑区青野原(県道64号)
こんな前兆現象に気づいたら、すぐに避難してください!
・斜面がひび割れる
・小石がぱらぱら落ちる
・木が傾いたり倒れる
・木の根が切れる音がする
・湧き水が止まる。あるいは噴き出す
▽土石流
山腹や川底の石、土砂が長雨や集中豪雨などによって一気に下流へと押し流される現象です。時速20~40キロで一瞬のうちに人家や畑などを壊滅させます。
・緑区寸沢嵐(県道517号)
こんな前兆現象に気づいたら、すぐに避難してください!
・雨が降り続いているのに川の水位が下がる
・川が急に濁り、流木が混ざり始める
・木が裂ける音がする
・腐った土の臭いがする
▽地すべり
斜面の一部か全部が、地下水の影響と重力によってゆっくりと斜面下方に移動する現象です。土の移動量が大きいため、甚大な被害が発生することがあります。
・緑区佐野川(藤野北小学校校庭)
こんな前兆現象に気づいたら、すぐに避難してください!
・流水や池などが濁る
・地面がひび割れ、段差ができる
・崖や斜面から水が噴き出す
・道路などがひび割れ、電柱が傾く
〔緑区では…〕
令和元年東日本台風のときに、崖崩れなどの土砂災害が250箇所で発生しました。台風や大雨などにより、土砂災害が発生する恐れがある場合は、避難情報を確認し、危険な場所から早めに避難しましょう。
◆水害(市街地や川沿いで発生)
▽浸水(内水氾濫)
排水能力を超える雨が市街地に降ると、住宅などが水に浸かる恐れがあります。
▽洪水(外水氾濫)
大雨が降り続き、河川の水位が上昇すると、氾濫し、堤防の高さを越える、堤防が壊れて水があふれるなどの恐れがあります。
〔中央区では…〕
令和元年東日本台風のときに、境川や相模川で水位が上昇し、危険な状態となり、小山地区、大野北地区、田名地区で多くの人が避難しました。
■どこが危険? ハザードマップで確認しよう!
ハザードマップとは、自然災害の被害想定区域や風水害時避難場所などが記載されている地図です。「土砂災害」「洪水」「浸水(内水)」の3種類があり、市ホームページで確認できます。各区の確認ポイントの一部は次のとおりです。
自分の住んでいる地域の状況や危険箇所をハザードマップや県土砂災害情報ポータルなどで必ず確認し、風水害時の避難行動を検討しましょう。
◆各区の確認ポイント
▽緑区
・城山地区、津久井地区、相模湖地区、藤野地区
山の近くや崖沿いの住宅地では、土砂災害警戒区域などに指定されている場所が多くあります。
・相模川、境川、串川、道志川などの付近
洪水の危険性がある浸水想定区域などが多く見られます。
▽中央区
・田名地区、上溝地区
土砂災害警戒区域が多く見られます。
・相模川、境川、鳩川の付近
洪水の危険性がある浸水想定区域などが多く見られます。
▽南区
・大野中地区、麻溝地区、新磯地区
土砂災害警戒区域が多く見られます。
・相模川、境川、鳩川、道保川の付近
洪水の危険性がある浸水想定区域などが多く見られます。
「相模原市 ハザードマップ」で検索
■避難に関する知識を身につけよう!
◆分散避難
風水害時避難場所では、「3つの密(密閉・密集・密接)」が重なりやすく、新型コロナウイルスの感染リスクが高くなると考えられます。
本市では、風水害時避難場所の開設数を増やすとともに、スペースの確保、換気や衛生対策の徹底に努めていますが、避難場所での密を避けるため、分散避難にご協力をお願いします。
▽安全な親戚、知人宅に避難できる場合は優先的にそちらに避難しましょう。
難しい場合には、近くの風水害時避難場所に避難してください。
「相模原市 身近な避難場所」で検索
◆さがみはら防災マップの活用
8月1日からさがみはら防災マップで避難所などの開設状況と混雑状況が確認できるようになりました。
スマートフォンからアクセスできます。災害時の避難行動に役立ててください。
「さがみはら防災マップ」で検索
▽「風水害時避難場所」と「避難所」の違い
風水害時避難場所は、大雨・台風の際に、一時的に身を守るために緊急に避難する場所です。一方、避難所は、災害が去ったあとに自宅が倒壊するなどして住めなくなったときに生活をするための場所です。風水害時避難場所を兼ねていない避難所は、大雨・台風時には開設していませんので、ご注意ください。
〔南区では…〕
令和元年東日本台風のときに、最大515人が避難した風水害時避難場所があります。各区の避難場所での密を避けるためにも、分散避難を検討しましょう。
■風水害時の避難についてのQandA
Q.車で避難できるの?
A.雨風が強まってから車で避難することは、かえって危険が伴います。
徒歩での避難が原則となりますが、車で避難する場合も早いタイミングで避難するようにしましょう。風水害時避難場所は駐車場所に限りがあり、駐車場所によっては車が浸水するなどの被害に遭う可能性もあります。車で避難する場合はご注意ください。
Q.ペットを連れて避難できるの?
A.風水害時避難場所では、ケージに入れたペットを受け入れています。動物が苦手な人、アレルギーのある人に配慮して、人とペットの避難スペースは分かれており、同じ場所では過ごせません。なお、飼育に必要なものは、全て持参してください。飼い主として責任ある行動を心掛けましょう。
※受け入れ可能なペットは、犬や猫、その他小動物です。人に危害を加える恐れのある特定動物(毒ヘビ、ニシキヘビ、ワニガメ、ニホンザル、タカ、ワニなど)は受け入れません。
■防災ガイドブックを配布します!
防災情報をまとめた防災ガイドブックを全面改訂中です。10月から皆さんの家庭に順次配布します。
※市ホームページでは、先行して9月下旬から確認できます。
問い合わせ:
緑区役所地域振興課 電話︎042-775-8801
中央区役所地域振興課 電話︎042-769-9801
南区役所地域振興課 電話︎042-749-2135
編集:
緑区役所区政策課 電話042-775-8802
中央区役所区政策課 電話042-769-9802
南区役所区政策課 電話042-749-2134
<この記事についてアンケートにご協力ください。>