■教師の声
緑が丘中学校 社会科教諭
新城英輝さん
タブレットPCの導入で、「教師の板書」「生徒のノート書き取り」「プリントの配布」などの時間が節約でき、生徒が考える時間やグループで話し合う時間が増えました。
全教科に共通して必要な力のひとつに「情報活用能力」があり、課題の追求にタブレットPCを使ったグループワークを繰り返すことで、この能力が自然と身に付きます。すでに効果があり、本市の児童・生徒の情報活用能力は、全国平均より高いとの調査結果(*1)があります。
保護者の中には、導入してまだ期間が短いので、学習効果を不安に思う人もいます。一方で、「自分が子どものころにタブレットPCがあったら、勉強がもっと楽しかったのに」という声も多くいただいています。
タブレットPCは授業をより良くするための道具に過ぎず、道具に頼り過ぎないような授業を組み立てるよう心掛けています。
■生徒の声
・テスト勉強も、オンライン学習ドリルを使っています
・資料を見るのはタブレットPC、先生の話を記録するのはノートと使い分けています
・ノートを取るのが本当に苦手で、以前はほとんど書いていませんでした。キーボード入力は早くて楽!便利だなと思います
・みんなで同じ画面を見ながら話し合えるので、グループで課題をやるときにすごく便利!
■GIGAスクールQandA
Q.タブレットで遊んでしまうのでは?
A.日本では「コンピューター ゲーム」の意識が強いとの調査結果(*2)がありますが、コンピューターは勉強や問題解決に役立つ道具です。GIGAスクール構想では、意識を変えていくことを目指しています。
Q.人間関係が希薄にならない?
A.デジタルホワイトボードを使用することで、個々の意見を「見える化」して共有しながら作業を進められます。グループで協力しながら作業を進められるため、コミュニケーションが活発になります。
■「自分で考える力を育てる」それがGIGAスクール
〇学校でパソコンやインターネットを活用できるようになると
・授業を効率化できる
・個に応じた学びができる
・問題解決の選択肢が増える、学びが充実する
↓
〇情報活用能力が身に付くことで、インターネットコミュニティ(※4)やAI(※5)を活用するなど、今までにない方法で問題を解決できるようになる
■用誤解説
※4 インターネットコミュニティ
インターネットを通じて、関心のある分野や、目的などが共通の人が集まるサービスです。オンライン会議を開催したり、オンライン掲示板などを使用したりなど、世界規模でのコミュニケーションが可能です。
※5 AI
人工知能といわれ、データを学習し、予測・判断できるコンピューターシステムです。
■出典
*1 『相模原市教育委員会、相模原市立小・中学校等学校の情報化推進ガイドライン(令和2年度~5年度)』の『2各施策の取組の成果と課題(1)施策1「情報活用能力の育成」』
*2 国立教育政策研究所、OECD生徒の学習到達度調査(PI-SA2018)
■全国に先駆けたプログラミング的思考の教育
小学1年生から中学3年生までに身に付けるプログラミング的思考などの情報活用能力とそのためのプランを設定して、全校でその力を身に付ける授業を実践しています。
■GIGAスクールもSDGs
SDGsとは、2015年の国連サミットで採択された2016年から2030年までの国際目標。世界中の誰もが幸せに暮らし続けるための17のゴールが設定されています。
問い合わせ:教育センター
電話042-754-2577
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