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セクシュアリティ(※1)に決まったカタチなんてない『性のありかたって、いろいろだ』(1)

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神奈川県相模原市 クリエイティブ・コモンズ

本市でパートナーシップ宣誓制度を開始してから間もなく1年がたちます。この機会に、この制度を利用した当事者やその支援活動をする人などにお話を聞きました。
「性」は、「男」「女」だけではなく、もっと多様なものです。性の在り方にかかわらず、誰もが自分らしく生きられる社会の実現について考えてみませんか。

■「おめでとう」と、言ってもらえる幸せ
〜市パートナーシップ宣誓制度を利用〜
昨年11月にパートナーシップを宣誓した鈴木有紗さんと池川麻帆さん。周囲の反応や、宣誓して良かったことなどを話してもらいました。

鈴木有紗さん(20代)
池川麻帆さん(30代)
昨年11月に本市でパートナーシップを宣誓した

▽たくさんの祝福をもらった「パートナーシップ宣誓」
鈴木さん:中学生の頃、同性である女性に恋愛感情を抱き、そのときに初めて「周りとちょっと違うのかな」と感じました。当時は、性的マイノリティ(※2)(以降「LGBT」と表記)について学ぶ機会がなかったので、知識がなく、「誰にも言えない…」と戸惑いました。でも、親友に打ち明けたところ、「そうなんだ。いいじゃん」と自然に受け入れてくれて、ほっとしましたね。家族には、今のパートナーとの出会いをきっかけに、やっと打ち明けられました。また、職場でも私たちの関係を否定されるようなことはないです。

池川さん:私は、まさか自分が女性とパートナーになるとは思っていませんでしたが、家族も友人も祝福してくれています。パートナーシップを宣誓したことをSNSに投稿したら、小学校時代の友人などが、たくさん「おめでとう」とコメントをしてくれました。

▽パートナーシップ宣誓制度があったから相模原市へ
鈴木さん:元々は市外在住でしたが、2人で住む家を探している中で、相模原市にパートナーシップ宣誓制度があることを知り、相模原で暮らすことを決めました。戸籍上で女性同士だと「友人」という扱いで物件を借りにくいことがあるのですが、宣誓予定だと説明したところ、スムーズに契約ができました。

▽多様な性があることが当たり前の社会になってほしい
鈴木さん:渋谷区が先駆けとなり、パートナーシップ宣誓制度が始まったことは、大きな第一歩だったと感じます。LGBTへの理解を広めようと個人で声を上げても、影響力は限られます。自治体が動くことで、全国へ広がるうねりになり、みんなの認識や社会が変わるきっかけになっていると思います。

池川さん:私は、パートナーがLGBTであることをきっかけに、知識の必要性を感じて勉強しました。海外で働いていた経験があるのですが、海外では同性の恋人同士が手をつなぐことなどは当たり前で、日常的な光景でした。みんなが知ることで、多様な性の在り方が受容される世の中になってほしいですね。

(※1)セクシュアリティ(性の在り方)とは
主に4種類の要素で捉えると理解しやすくなります。
・からだの性…身体的特徴から判断される、生物学的な性。戸籍に記載されている性別
・こころの性(性自認)…女・男だけにとらわれず、自身の性をどのように認識しているのか
・好きになる性(性的指向)…どのような性の人が恋愛対象になるのか
・表現する性…どんなふうに周囲から見られたいのか。服装、しぐさ、言動など

(※2)性的マイノリティ(性的少数者)とは
からだの性とこころの性(性自認)が異なる人、同性(あるいは両性)を好きになる人、自分の性別を男女どちらとも認識しない人などを、性的マイノリティ(性的少数者)と呼ぶことがあります。性的マイノリティの中から、主に下の4つの頭文字を取ってLGBTともいいます。
LGBT
Lesbian(レズビアン)性的指向が同性に向く女性
Gay(ゲイ)性的指向が同性に向く男性
Bisexual(バイセクシュアル)性的指向が異性にも同性にも向く人
Transgender(トランスジェンダー)からだの性とこころの性(性自認)に不一致を感じる人

問い合わせ:人権・男女共同参画課
電話042-769-8205

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