切り出された木の使い道はさまざま。地域に根差すさがみはら津久井産材は、市内はもちろん、市外でも需要が高まり、活用されています。
■さがみはら津久井産材は、いろいろな場所で活躍中!
▽“地元産”で学ぶぬくもり「市内小学校の机天板」
地域の木材を活用し、家具や木工品を製作・販売する「さがみ湖森・モノづくり研究所」では、市の委託事業として小学校の学習机の天板をさがみはら津久井産材に取り替える「森の机事業」を実施。天板の取り替えとともに、天板製作や森林の役割について説明する授業も行い、「森の恵み」を次の世代につないでいます。
▽著名建築家・隈 研吾さんが手掛ける「都内公共トイレのインテリア」
渋谷区で実施されている「THE TOKYO TOILET」プロジェクト。世界で活躍する16人のクリエイターが区内公園の公共トイレをデザイン、設置してメディアでも話題になりました。
その中の一つ、鍋島松濤公園のトイレの内装に、さがみはら津久井産材が使われています。
~Interview~
▽「都市」の中に「自然」を表現する、さがみはら津久井産材の魅力
トイレのインテリアに木材を使うと決まった段階で、製材された木材ではなく表情のある木材を使いたいと考え、相模原のMORIMO端材置き場に足を運びました。各個室の雰囲気に合うように一つ一つ使用する木材を選びました。
さがみはら津久井産材は自然の風合いが残っていて、ユニークな色や形、豊かな表情を見せてくれるところが気に入っています。自然の中の施設はもちろん、都市の中にも自然の森を表現できる木材として、今後もさがみはら津久井産材を使っていきたいですね。
建築家・デザイナー
隈 研吾さん
日本を代表する建築家(一級建築士)、デザイナー。隈研吾建築都市設計事務所主宰。国立競技場や高輪ゲートウェイ駅のデザイン・設計をはじめ、これまで20カ国を超える国々で建築物を設計。
▽ワンランク上のキャンプが実現「スウェーデントーチ」
アウトドアレジャーとして人気の高いキャンプ。楽しいひとときをさらにおしゃれに演出するのがスウェーデントーチです。切り込みの入った1本の丸太に火を付け料理やたき火に利用します。
市内には、地元材のスウェーデントーチなどを販売しているキャンプ場・店舗もあります。
・桐花園キャンプ場(緑区佐野川)
・青野原野呂ロッジキャンプ場(緑区青野原)
・CAMP and CRAFT(緑区三ケ木)
※不定期で販売
▽やすらぎを感じさせる空間づくり「市内公共施設などの建物」
市内の公共施設では、さがみはら津久井産材をさまざまな用途で活用しています。
・建物の資材(一部の施設)
・天吊り課名表示板、ラック など
このほか、民間の施設などでも利用が進んでいます。
・今年7月に実証運営が始まったテレワークセンター「森のイノベーションラボFUJINO(森ラボ)」でも、内装などにさがみはら津久井産材を活用
・店内パーテーションや利用者の憩いの場となるベンチとして活躍
選手村ビレッジプラザ(東京2020オリンピック・パラリンピック競技大会選手村)にも、さがみはら津久井産材約180本を提供しました。選手村解体後は、本市に返却され、レガシーとして活用します。
※公共施設などでの活用事例は広報さがみはら掲載の二次元コードから
▽家庭でも使いやすい「家具や小物」
建築物だけでなく、家庭でも利用しやすい机や椅子、積み木などのおもちゃ、置物などにも生まれ変わっています。どの製品も、木の優しさを感じられる、温かみがあります。
※さがみはら津久井産材を利用した製品カタログは広報さがみはら掲載の二次元コードから
■木とふれあい、森に親しみをもとう
~10月は木材利用促進月間~
◆支援制度・モデルハウス
▽新築・リフォームで地元の木材を使おう「さがみはら津久井産材の家づくり事業」
住宅建設・改築経費の一部を補助します。
補助額:1立方メートル当たり2万円。上限40万円
※さがみはら津久井産材の5立方メートル以上の使用が条件
※詳しくは、電話で森林政策課(電話042-780-1401)へ
▽モデルハウスで木材の良さを体感
木の香りが漂うモデルハウスが藤野に完成。建物だけでなく家具にも地元の木材が使われています。
所在地:緑区名倉1076-6
※見学など、事前にお問い合わせください。
問い合わせ:創和建設
電話042-687-6400
◆PRにも力を入れています
▽産地証明制度でさがみはら津久井産材のブランド力をアップ!
昨今の地元材への注目や、高い品質への評価をより確かなものにするため、市内で伐採・出荷した木材には「さがみはら津久井産材流通確認証」を発行。製材、加工、販売の流通過程で各事業者が署名し、家や家具などの購入者に証明書として渡しています。
▽公式ロゴマークandキャラクターが市内の森や木材をPR
今年4月に発行された啓発チラシに登場した公式ロゴマークとキャラクター。森への思いや地元材の利用を呼び掛けます。
▽新組織で林業振興や森林整備促進を強化中!
林業の振興や森林整備を強化するため、今年4月に森林政策課を新設。さがみはら津久井産材のPRをはじめ、森林の整備、令和元年東日本台風被害の復旧、県と共同での森林災害時の対応訓練などに取り組んでいます。
◆国の取り組みも
▽皆さんの税金の一部が森林のために使われます「健全な森づくり」を全国で
全国の森林の整備・保全や木材の活用に使うため、各自治体には国から「森林環境譲与税」が譲与・分配されています。この譲与税の財源として課税が始まるのが令和6年度から始まる森林環境税。森林の整備や維持は、今や全国規模の課題となっています。本市では、譲与税を使って実施した取り組みなどを、市ホームページで公表しています。
問い合わせ:森林政策課
電話042-780-1401
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