豊かな森は私たちの貴重な地域資源です。
木を植え、育てるだけでは、森を守れません。今回は、木が育った「その後」を、地元のブランド材「さがみはら津久井産材」の活用とともに紹介します。
間伐材の活用例:家具、インテリア
■「木を切って使う」までが健全な森づくり
▽本市の約6割が森林。森林の整備は私たちの暮らしを支える
本市の面積の約6割を占める森林は、重要な地域資源です。森林の維持には、「健全な森づくり」が必要不可欠。森林を放置せず、間伐などの整備・保全をすることで、森林に陽光が入り、根の張った保水力のある森林ができます。整備された森林は、私たちの生活をさまざまな面で支えてくれます。
例えば…
・強い土壌を作り、土砂災害を防ぐ
・光合成がしやすい森は地球温暖化を防ぐ
・ろ過作用などによっておいしい水を供給する土壌を育む など
▽木の利用が増えれば需要が高まり、健全な森が維持される
健全な森づくりのために伐採した木は、そのままでは朽ちて二酸化炭素を排出し、地球温暖化の要因になります。さらに、木材の需要が低いままだと、木材の生産量も低くなるため、切った木をさまざまな方法で「使う」ことが重要です。
間伐材をはじめ、国産の木材を積極的に使うことで供給(生産)量が増え、新たな植林などの整備につながり、樹木の循環利用が促されます。
▽ブランド材として人気上昇中 さがみはら津久井産材
市内で伐採・出荷されたスギやヒノキ、広葉樹などの木材は「さがみはら津久井産材」と呼ばれています。
丹沢の北斜面の寒冷な土地で生育された木材は目が細かくて虫食いが少ないという特徴もあり、地域に根差したブランド材として注目を集めています。
▽「健全な森づくり」を支える循環
木材が利用されないと、間伐(※)などの整備ができないから森林の荒廃が進んでしまう!
〔整備された森林は〕
・質の良い木が育つ
・空気と水をきれいにする
↓
〔成長した木を間引くなど森林を整備する〕
・間引く
↓
〔間引いた木材を利用する〕
↓
〔植林など森林を整備する〕
↓
〔整備された森林は〕
※間伐とは、森林の混み具合に応じて、樹木の一部を伐採して間引くこと。残った木の成長を促す。
問い合わせ:森林政策課
電話042-780-1401
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