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子どもを育てる大人のチカラ

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神奈川県相模原市 クリエイティブ・コモンズ

~さがみの風っ子を見守る人々~
市内には、子どもたちの健やかな成長のため、地道に活動している団体や人々がいます。
今回は、安全や学び、体験に関わる3人からお話を伺いました。共通するのは、子どもの元気は大人の元気、笑顔とやりがいの好循環です。地域の温かい愛情の中で、育て、風っ子!

■子どもの安全を見守るチカラ

◆南区当麻で活躍中
夢の丘子どもの安全みまもり隊
生駒 隆さん
・「おじいちゃん、いつも見守ってくれてありがとう」という言葉で元気になります。

▽登下校時の交通事故から子どもを守る
子どもの中には、元気過ぎて周りをよく見ずに走り出してしまう子もいるし、事故を起こさないために気を抜けません。子どもを通行させるため横断中に車を停止してもらっていると、急いでいる運転手から苦情を言われて、嫌な思いをすることもあります。だけど子どもが、そして地域が安全なのは「いいこと」だし、「いいこと」をして地域の役に立ちたいと思って活動しています。

▽地域の大人と子どもが顔見知りになる
毎日子どもたちの登下校時間に立っていると、子どもたちも顔を覚えて安心できるようで、気軽に声を掛けてくれるようになります。気付いたら「友達」と呼べるような仲に。遊ぶための待ち合わせを決めるために時間を聞いてくる子が多いので、いつも腕時計をしています。一緒に笑いあえる「友達」の安全を守っていると思うと張り合いがあります。
寒い日も暑い日もあるけれど、いい運動にもなるし、いつも楽しくやっています。朝にあいさつを交わした子どもたちが、下校時に無事帰っていく姿を見届けた夜は、今日もいい日だった、と静かな満足感がありますね。

◆子ども安全見守り活動
市内では、全ての小学校で、登下校時に見守り活動をしています。小学校ごとに、交通量の多い交差点で安全指導などの活動をしている地域の人たちが、毎日数時間、受け持ち場所で子どもたちの安全を見守っています。この活動を続けていくために、各団体では、新たな活動の担い手を募集しています。

▽教員の声
毎日登校時の朝早くや、下校時の2時間ほど、教員の目の届かない場所の見守りをしてくれるので、安心できます。(夢の丘小学校 横山先生)

◆あなたのチカラを活かしてみませんか
▽子ども安全見守り活動登録者
対象:各小学校で登下校時の見守りができる人
※詳しくはお近くの小学校へお問い合わせください

問い合わせ:学務課
電話042-769-8282

■子どもの学びを伸ばすチカラ

◆緑区を中心に活躍中
学習支援スタッフ 佐藤 洋さん
・私は相模原で教員になり、このまちに育てられました。今こうして活動することで、育てられた恩返しができると感謝しています。

▽一人でも多くの子どもにより良い環境を
子どもたちにはきちんと学び方を身に付けてほしいし、分からないまま卒業してほしくないと考えています。そんな思いからスタートした中学生への放課後学習支援は、昨年度始まったばかり。今後は部活動のOB・OGが在校生に教えに来るように、学習でも年長者が年少者に教えに来るような流れがもっと広まるといいなと強く思っています。

▽自ら学ぶ姿にそっと寄り添う
参加する子どもたちのほとんどが、欠席もなく自分から問題に取り組む姿を見ていると、子どもと関わる大人の真剣さは子どもに伝わり、やる気を引き出せると手応えを感じています。子どもが分からないときは答えを見せて、なぜそうなるかきちんと説明できるようになるまで一緒に考えます。私が大事にしているのは、ただ教えるのではなく、子どもたちの気付き。一緒に考えていく中で、子どもが「あっそうか」と声を上げて笑ったときはすごくうれしくなりますね。気付きが生まれれば学習が楽しくなり、次の問題を解く意欲が生まれてきます。
「今日来てよかった」と子どもたちに言われると、自分も来てよかったと思えます。

◆中学校放課後学習Jサプリ
本市では昨年度から、基礎的な学力を定着させ、学習意欲の向上を補うサプリメントのような役割として、ジュニアハイスクールの頭文字を取り、「Jサプリ」と名付けた放課後学習がスタートしました。放課後に市内30校の中学校で、希望者がパソコンのアプリケーションを使って学習しています。分からないところはスタッフが個別に支援するため、一人一人の理解度に応じた学習ができます。現在は、主に退職した教員や大学生などが活動しています。

▽教員の声
学習支援スタッフの人が書いてくれるコメントが生徒の励みになっています。(鳥屋中学校 蟻田先生)
・終了時にはスタッフがその日の生徒たちの学習成果を書き込みます

◆あなたのチカラを活かしてみませんか
▽学習支援スタッフ登録者
対象:市内の各中学校に学習支援に行ける人
※詳しくはお問い合わせください。

▽教員を目指す学生も参加(緑区で活躍中)
・個別支援は生徒の様子に気付きやすく、一人一人に合わせて声掛けができます。(田口巧さん)
・コミュニケーションを取るのは難しいですが、生徒から元気をもらえます。(高田彩加さん)

問い合わせ:学校教育課
電話042-704-8918

■子どもの体験を支えるチカラ

◆南区大沼地区で活躍中
青少年指導員 道司ゆかりさん
・「来てくれたみんなが楽しめたらいいな」と思いながら活動しています。

▽笑顔があふれる居場所を増やす
活動後に子どもたちの笑顔を見たときに、「やっぱり子どもは遊びが好きなんだな」と思います。親が忙しくて子どもと関われないときや、家に一人でいる子どもたちの受け皿になりたい。
子どもたちの居場所の一つとして、公民館をはじめとした地域のイベントを活用してほしいと思います。

▽成長した子どもが受け継いでいく
イベントで積極的に前に出る子がいたり、引っ込み思案の子がいたり個性はそれぞれ。子どもたちがみんなと関われるように、顔を覚え、できる限り名前で呼んで積極的に声掛けしています。指導員同士での情報共有も欠かせません。
低学年から接してきた子どもが大きくなって、「今度は自分たちが小さい子どもたちと接したい」と公民館での活動を始めようとしてくれたときは、子どもの成長が間近に見られ、活動の成果を感じました。

◆青少年指導員
公民館イベントの企画や、ジュニアリーダーの養成などをする青少年指導員。本市では2年に一度の選出で委嘱した、248人の青少年指導員が活動しています。野外で体を動かすイベントや、料理・工作など子どもたちに幅広い体験を提供しています。
※4月から青少年指導委員に名称が変わります。

▽子どもたちの声
公民館のイベントで、いろんな年齢の子と関わることで、自分より小さい子どもへの接し方が分かるようになりました。(大沼公民館で活動する子どもたち)

問い合わせ:こども・若者支援課
電話042-769-8289

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