1冊から膨らむ世界。読書は、子どもだけでなく大人にとっても、新しい世界を広げてくれます。読書の秋に自分の1冊を探してみませんか。
今回は、区内在住で絵本作家として活躍している西村さんに絵本に対する思いを伺いました。西村さんは、地域の子どもたちが本に親しめるよう、地元の自治会館でボランティアの方々と本の貸し出しや、絵本の読み聞かせなどの催しを行っています。
■絵本作家 西村繁男さん(緑区藤野地区在住)
『絵で見る日本の歴史』(絵本にっぽん大賞)や『がたごとがたごと』(日本絵本賞)などの作品を描く。令和元年に市民文化表彰を受賞。
絵本は、ストーリーが短いですが、いろいろな人物の登場と、さまざまな思いを描写できるので、ストーリーを追わなくても人それぞれの見方で楽しめるよう、細部にこだわって作っています。
私はいつも、絵本を描きながら、親子のコミュニケーションツールとしてはもちろんですが、多様な人が同じ本を通して、いろいろな想像を膨らませて、いろいろな楽しみ方で見てほしいと思っています。
▽西村さんの絵本紹介
『にちよういち』
西村繁男 作(童心社)
日曜市を舞台にして、行き交う人々やいろいろなお店を描いています。
『絵で見る 日本の歴史』
西村繁男 作(福音館書店)
それぞれの時代の動きに合わせてたくさんの人々が登場します。
『おばけでんしゃ』
内田麟太郎 文
西村繁男 絵(童心社)
さまざまなお化けが乗ったり降りたり。その先は…
■地域をかける「らぶれたー号」
〜なぐら図書を楽しむ会〜
自主運営で藤野地区を中心にイベント会場や小学校、保育園・幼稚園などを訪問している「らぶれたー号」。幼児から低学年向けの絵本を中心に約1,000冊をそろえ、地域の人に協力してもらいながら、読み聞かせなども行っています。
▽なぐら図書を楽しむ会 代表
高濱宏至さん
らぶれたー号に乗せている本は、全て地域の皆さんからの寄贈品です。車に描かれている絵は、地域の子どもたちと絵本作家の西村さんに描いていただきました。子どもたちの読書機会を増やすためにと始めた活動が、今では藤野以外のイベントに参加したり、高齢者が集まるお茶会に訪問したりと活動の幅を増やしています。
今後も、世代間や地域間の交流のきっかけになればと考えています
なぐら図書を楽しむ会 代表 高濱宏至さん
現在は藤野倶楽部の「百笑の台所」(緑区牧野)で無人図書館として運営しています。出入り自由ですので気軽に本を借りに来てください。
問い合わせ:高濱さん
電話090-1120-8503
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問い合わせ:緑区役所区政策課
電話042-775-8802
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