■東京2020オリンピック・パラリンピックイヤーがやって来た
いよいよ、半年後に迫った東京2020大会。この歴史的な舞台での活躍が期待される、市内在住の注目選手を紹介します。みんなでアスリートたちにエールを送ろう!
◆競技初のメダルこの手で
坂井丞さん(水泳・飛込)
中央区在住・27歳
ミキハウス所属
リオデジャネイロ大会出場
2019年世界水泳選手権大会シンクロ3m飛板飛込7位入賞
≪飛込≫
跳躍台から水面までの一瞬で繰り出されるアクロバティックな技の難易度や着水の美しさを競います。
▽最初の切符を手にTOKYO2020へ
オリンピック出場の内定が決まった瞬間は、ほっとしました。出られるだけでも光栄ですが、国内の内定第1号になれた感激はひとしおでした。飛込ではまだ日本人メダリストはいないので、僕が第1号になりたいです。
▽より完成された〝一瞬"を求めて
両親がコーチなので、生まれた瞬間に競技と出会ったと言っても過言ではありません。飛込は6本の演技の合計点で競うため順位の変動が激しく、最後まで何が起こるか分からない緊張感が魅力の一つです。ぜひ、ワクワクしながら見てほしいです。
▽相模原で過ごす家族との時間
基本的に生活のペースは一定で、家とプールの往復なんですが、休日にはよく子どもと一緒にアリオ橋本に出かけます。家族とリラックスできる時間があるからこそ、日々の練習にも打ち込めるんです。
◆成長 栄光 小山公園とともに
白井空良さん(スケートボード)
中央区在住・18歳
光明学園相模原高等学校3年生
OiSTUOPEN優勝
世界スケートボードランキング4位
《スケートボード》
車輪が4つ付いた板に乗り、技の難易度や流れ、完成度などを競います。オリンピックの新種目としても注目されています。
▽世界が手の届く位置に
最近、試合で結果を残せるようになり、オリンピック出場を十分に狙える位置にいるという実感が出てきました。自分らしく、1位を目指して少しでも地元の相模原に元気を届けたいです。
▽スケボーと一緒に育ってきた
父に勧められて始めたのが5歳の頃。小山公園ニュースポーツ広場で毎日のように夢中で練習し「自分にはスケボーしかない」と思うようになりました。今自分が活躍できているのは小山公園のおかげ。競技を通じたたくさんの人との出会いも、自分を成長させる財産です。
▽若きアスリートの勝負スイーツ
橋本にあるタピオカ屋さんが僕の元気の源で、試合の前には必ず“タピり”に行きます。
◆幼少からの夢追い続けて
井出樹里さん(トライアスロン)
南区在住・36歳
スポーツクラブNAS所属
北京・ロンドンの2大会に出場。ATUアフリカンカップ(2019/ダフラ)優勝
《トライアスロン》
一人のアスリートが水泳・自転車・ランニングを順番に行い、そのタイムを競います。
▽3度目の五輪出場を目指して
8歳の頃から五輪出場が夢でした。東京の大歓声の中で、夢の舞台に立つ自分を想像すると、わくわくしてたまりません。「大丈夫、うまくいくから!」をモットーに出場へのラストスパートをかけたいです。
▽可能性を引き出すスポーツ
水泳と陸上競技を経験し、社会人になってからトライアスロンと出会いました。自分の心を整え、自然を感じ、運を味方に付けることで、自分の力が3倍にも4倍にもなります。世界を相手にまだ知らない自分の可能性を引き出せることがこの競技の面白さです。
▽休日は市内でほっこり♨︎
緑区下九沢にある温泉施設がお気に入りです。炭酸泉や露天風呂で、日々の練習や試合で酷使している体を癒やしています。
◆声が仲間の目になる
佐藤大介さん(5人制サッカー(ブラインドサッカー))
南区在住・35歳
たまハッサーズ所属/日本代表GK
《5人制サッカー(ブラインドサッカー)》
ゴールキーパー以外は全盲のプレーヤーで行うパラスポーツ。障害者と健常者が力を合わせる「声」と「音」のコミュニケーションが重要となります。
▽日本の守護神として 最高の舞台へ
初めてのパラリンピックで試合ができる喜びを感じると同時に、日の丸を背負う責任感も感じています。強豪国の攻撃を抑えて仲間と一緒に表彰台に上がりたいです。
▽音と信頼を頼りに行う、究極のコミュニケーション
見えないことを感じさせないスピード感が魅力です。キーパーは唯一目が見えるポジションなので、僕の声掛けが大切になります。チームで一つの目標に向かって、助け合いながらつかんだ勝利を喜び合える瞬間は、何よりうれしいです。
▽意外な練習スポット
カラオケが好きで、以前は中央区共和にあるカラオケ店でリフレッシュしていました。最近練習にボイストレーニングを取り入れ、声をからすことが減ったので、また歌いに行きたいです。
◆100分の1秒の勝負に挑む
小堀倭加さん(水泳・競泳(自由形))
緑区在住・19歳
日本大学1年生
2019ユニバーシアード大会女子800m・1500m優勝
《自由形》
競泳の中で最も速いスピード、圧倒的な迫力が魅力。タッチの差で勝負がつく、手に汗を握るような緊張感のあるレースも多く見られます。
▽TOKYO2020で代表の座を
めったに経験することのできない自国開催のオリンピックなので、絶対に出場したいです。まずは、選考会である日本選手権で優勝して、恩師と最高の握手をするために、残された時間を無駄にしないように過ごしていきたいです。
▽自分らしくベストを尽くす
幼い頃から水が好きで、本格的に競泳選手になったのは小学校3年生のときでした。「あわてず、あせらず、あきらめず」がモットー。100分の1秒ずつタイムを削り出し、記録を更新できたときの喜びは格別です。
▽なじみのスイミングスクールが〝パワースポット"
練習や試合の翌日には、高校まで通っていた相模原ドルフィンクラブに行って体をケアしています。クラブに来ている子どもたちからも元気をもらえ、リフレッシュできる場所です。
問い合わせ:スポーツ課
電話042-769-9245
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