▼市長は、平成29年度のテーマとして「次代につなぐ笑顔と希望があふれるまちをめざして」を掲げたが、常に市民の生活や願いに寄り添い、市民福祉の向上に向けたきめ細やかな視点を持って、市政運営に取り組むことが大切である。
▼歳入に関して、臨時財政対策債は、市債残高全体の約49％を占めるに至っている。後年度に国から財政措置されることになっているが、このまま増え続ければ公債費の増大を招き、市債残高削減への取り組みの支障にもなる。地方交付税の確保を国に強く求めるべきと考える。
▼歳出及び主要な施策だが、新たな火葬場整備については、引き続き地域住民等に対する丁寧な説明や意見把握に努め、十分な協議・検討を重ねていくことが重要であり、しっかりとした取り組みを要望する。
▼教育施策については、支援教育支援員や青少年教育カウンセラーの拡充を進めていることは評価するが、教員による不祥事が重なった。県費負担教職員に係る給与負担等の権限の移譲を最大限に活用して教育環境の充実を図るとともに、こども・若者未来局との連携を強化し、絶えず子どもの最善の利益を念頭に置いて諸施策を進めるよう強く要望する。
▼２０２０年には、東京オリンピック・パラリンピック競技大会が開催される。本市の魅力を発信する絶好の機会であり、誘客事業、Ｗｉ －Ｆｉ（ワイファイ）環境の整備など、創意工夫を持って、オール相模原として本市の魅力を発信する取り組みを進め、本市の活性化が図られることを期待している。
▼厳しい財政運営が続くと思われる中、職員一人ひとりが絶えず当事者意識を持ち、共生社会の実現に向けた取り組みを進めていき、都市としての総合力を高めるための諸施策に対し精力的に取り組むことを願い、賛成討論とする。