◆一般会計決算の構成

◆決算特別委員会分科会の審査
9月1日、全議員による決算特別委員会が設置され、委員長に須田毅議員、副委員長に金子豊貴男議員が選出されました。決算特別委員会に付託された決算の、分科会での主なチェック事項は次のとおりです。

〇シティプロモーション推進事業
【決算額 480万円】

[事業概要]
本市の認知度向上、居住意欲等の喚起に繋がる情報を発信した。

[チェック!]
・企業立地フェア2021に出展した際の、来場した企業からの問い合わせの状況は。
・るるぶ特別編集「相模原へキャンプに行こう」の配架場所や発行による効果は。

〇動物愛護事業
【決算額 3,588万円】

[事業概要]
犬の登録・狂犬病予防注射済票の交付及び狂犬病予防定期集合注射、放浪犬の捕獲及び抑留、飼えなくなった犬・猫の引き取り、第一種動物取扱業の登録、動物愛護の普及啓発活動等を実施した。

[チェック!]
・不適正な多頭飼育に対する本市の対応状況は。
・多頭飼育崩壊に陥らないための啓発等の取組は。
・野良猫等の不妊去勢手術について、相模原市人と猫との共生社会支援サポーターへの助成額の考え方は。

〇新型コロナウイルス経済対策事業
【決算額 5億2,439万円】

[事業概要]
新型コロナウイルス感染症の感染拡大による地域経済への影響に対応するため、国の「新型コロナウイルス感染症対応地方創生臨時交付金」を活用し、経済対策事業を実施した。

[チェック!]
・がんばる商店街等応援補助金の交付団体の具体的な実施事業や、交付による団体への効果は。
・事業継続応援補助金に応募が多かった中小企業の業種や補助金の活用方法は。
・テレワーク推進事業の補助対象に宿泊プランが追加された経緯は。

〇都市計画道路整備事業(箇所指定)
【決算額 13億9,609万円】

[事業概要]
周辺都市や市内の拠点を結ぶ都市計画道路の整備を実施した。

[チェック!]
・県道52号(相模原町田)の道路改良事業の内容は。
・県道52号には自転車道の設置も予定されているが、整備に当たっての安全対策は。
・渋滞の著しい県道52号と県道507号の交差点の整備計画の現状は。

〇防犯交通安全対策事業
【決算額 268万円】

[事業概要]
特殊詐欺の被害から市民を守るため、迷惑電話防止機能付き電話機等の購入費を助成した。
また、市民の防犯意識の高揚や交通ルールの浸透、自転車の安全適正利用の推進に取り組んだ。

[チェック!]
・迷惑電話防止機能付き電話機等設置への補助実績と利用者からの意見の把握は。
・次年度以降の補助制度の継続についての見解は

《[議会のハテナ]決算特別委員会分科会って?》
前年度の予算が適正かつ妥当に使われたかどうかを議論、審査するために設置されるのが「決算特別委員会」で、審査の能率を図り、詳細に検討するために5つの「分科会」を設置しています。各分科会の委員は、それぞれ対応する常任委員会の委員と同じです。

◆決算に対する討論要旨
【反対討論】日本共産党
(1)長引くコロナの下で、命や暮らし等に多大な影響を受けている市民に寄り添った運営がなされたとは評価できない。改めて行財政構造改革プランの撤回を強く求める。
(2)国民健康保険税の引き下げを求める。また、減免基準を見直し、新型コロナや物価高騰等、長期化する困難な状況に対応する制度にしていくことを求める。

【賛成討論】公明党
(1)小児医療費助成事業は、子どもの命と健康を守り、また子育て世帯の生活を支えるものであり、年間100万件以上の助成が実施された。今後は、所得制限の撤廃や高校3年生までの年齢引き上げの実現を強く要望する。
(2)行事の中止・縮小等により市民に大きな影響が及んだ中で、地域活動や市民活動に対し、コロナ禍においても活動を継続するための支援を行ったことを評価する。

【賛成討論】市民民主
(1)国の交付金等の活用により12回の補正予算を編成し、速やかに新型コロナウイルス感染症に係る保健・衛生分野や経済分野の対策を行ったことについて、事務事業が着実に執行されたことは評価する。
(2)人口減少による市税の減収や、高齢化の進行等に伴う義務的経費の増加を想定して、このままでは財政の硬直化が一層進み、中長期的には危機的状況に陥る可能性があるとの認識の下、引き続き各種の財政指標に目を配った財政運営に努めるよう要望する。

【賛成討論】颯爽
(1)行財政構造改革プラン策定時の考え方のベースである長期財政収支について、令和3年度決算状況に照らし試算し直すことを求めるとともに、大幅な黒字決算の市民への還元について具体化を求める。
(2)インクルーシブ教育を推進し、全ての子どもが本人の望む環境で教育を受けられるよう前向きな取組を求める。

【賛成討論】自民党
(1)新型コロナウイルス感染症の拡大防止と経済活動の両立のため、市内事業者の経済活動継続の支援や消費喚起策に取り組んだことを評価する。
(2)経常収支比率の一時的な改善により生じた剰余金は、行財政構造改革プランも踏まえた上で、本市の将来にとって真に効果的となる事業への活用を検討するよう要望する。
(3)投資的経費の確保は持続可能な都市経営の基盤となり、市内の経済活動にも直結する。市による発注の増加等、市内事業者の経営支援に繋がる取組の推進を要望する。

詳しい内容については市議会ホームページをご覧ください。(掲載は発言順)