【Q】
予算編成を行うに当たり、基本的な考え方は。
【市長】
新型コロナウイルス感染症の拡大防止対策事業に係る経費等を計上するとともに、市民のくらしの安全・安心を確保する観点から、老朽化する公共施設の長寿命化事業に要する経費や大規模災害時等における災害救助費等も確保した。限られた財源の中で知恵を絞った予算編成ができたものと認識している。
【Q】
新型コロナウイルス感染症拡大による市税収入への影響は。
【市長】
個人市民税が雇用や所得環境の悪化により約46億円、法人市民税が企業収益の減少により約9億円、固定資産税及び都市計画税が緊急経済対策における税制上の措置により約12億円減収すると見込んでいる。
【Q】
マイナスシーリング(※1)による市民生活への影響は。
【市長】
市民の生活・財産を守るために必要な経費や扶助費等は、マイナスシーリングの対象としていない。市民生活に直接関わる喫緊の課題に対応する事業経費等を適切に確保し、市民生活への影響を最小限に抑えられるよう配慮した。
【Q】
財政調整基金(※2)の在り方と今後の展望は。
【市長】
令和3年度末残高は約60億円の見込みで、ピーク時の約50%まで減少している。異常気象による大規模災害や感染症の拡大への対応等、緊急的な財政出動に備える必要があることから、財政調整基金の確保は大変重要な課題と認識している。
〔財政調整基金残高の推移〕
《用語解説》
※1 マイナスシーリング
予算の概算要求等に当たり、前年度より一定率を減じたものを要求限度とすること。本市では「令和3年度 予算編成方針」において、各部局に配分する「枠配分経費」について19%の削減を求める予算要求基準を設定した。
※2 財政調整基金
年度間の財源の不均衡を調整する基金。決算剰余金の一部等を積立て、税収減少時や突発的に多額の財政需要が発生したとき等、サービス水準を一定に保つために取り崩して用いる。