【Q】
予算編成を行うに当たり、基本的な考え方は。
【市長】
「新規・拡充事業の凍結」及び「今後本格化する大規模事業の一時凍結」を行うことを原則としつつ、真に必要な経常的な経費等を計上した。こうした中でも市民生活に直接関わる喫緊の課題に対応する経費等を精査の上、計上した。
【Q】
予算編成について、どのように評価しているか。
【市長】
東京2020オリンピック競技大会での自転車ロードレース競技に向けた事業や災害復旧等の経費に加え、SDGs(※1)の推進、シビックプライド(※2)の醸成、人権尊重の取組等の経費を計上し、希望のたすきを次代へつなぐ予算を編成できたと考えている。
【Q】
長期財政収支での60億円の不足をどのように解消したのか。
【市長】
仮試算を行った際に計上していた麻溝台・新磯野第一整備地区土地区画整理事業に係る地中障害物の処理費用の一時立て替え分は、具体的な処理方法が決定していないこと等から、予算計上を見送ったほか、元利償還金に対する地方交付税措置率の高い市債や財政調整基金の活用等を図った。
【Q】
財政健全化に向けた行政改革の取組は。
【市長】
編成に当たっては、これまでと同様に「第2次さがみはら都市経営指針・実行計画」に基づく事務事業の精査・見直しや、市単独事業の扶助費等の経常経費の見直し等を行うとともに、収納対策の強化による市税収入等の確保を見込んだ。
【Q】
約2億3,000万円の個人市民税減収を見込んだ要因は。
【市長】
雇用所得環境は改善しているが、ふるさと納税に伴う寄附金税額控除額の増加等が見込まれるため、減収となった。
≪用語解説≫
※1 SDGs
持続可能な開発目標。2001年に策定されたミレニアム開発目標(MDGs)の後継として、2015年9月の国連サミットで採択された「持続可能な開発のための2030アジェンダ」にて記載された2016年から2030年までの国際目標
※2 シビックプライド
市民が都市(まち)に対して持つ「誇り」、「愛着」、「共感」のことであり、こうした意識を醸成させることによって、まちづくりに参画する意欲を高めていただく。