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〔特集〕普通選挙法公布100年と議会政治の父尾崎咢堂(がくどう)

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神奈川県相模原市

いわゆる普通選挙法が大正14年5月5日に公布されてから、今年で100年を迎えました。
ここでは、現在の制度に至るまでの長い歴史とともに、普通選挙の実現に関わった重要人物の一人である尾崎咢堂について紹介します。

■尾崎行雄(尾崎咢堂)
1858年~1954年
※「咢堂」は雅号
現在の相模原市緑区又野に生まれ、「憲政の神様」「議会政治の父」と称された日本の政治家。第1回衆議院議員総選挙で初当選以来、連続当選25回、議員在職は60年以上に及び、民主主義と平和の実現に尽力した。
明治45年に日米友好の証として、ワシントンD.C.のポトマック河畔に約3,000本の桜の苗木を贈った人物としても知られている。

■普通選挙ってなに?
身分や納税額に関係なく、一定の年齢になったら誰もが選挙権を得られる制度のことです。
明治22年に制定された衆議院議員選挙法では厳しい納税要件が設けられていましたが、徐々に普通選挙を求める機運が高まり、大正14年の法改正により、納税要件が撤廃されました。
ただし、この時点で選挙権を有していたのは「25歳以上のすべての男子」のみであり、女性が選挙権を獲得したのは戦後の昭和20年になってからでした。

■100年前(大正14年)の法改正で、有権者数はどう変わったの?
大正8年の法改正によって、有権者の納税要件は「3円」まで引き下げられましたが、それでも有権者数は国民全体の5.5%にすぎませんでした。
大正14年の法改正により、それが一気に20%にまで増えることになりました。

○日本における選挙権拡大の歴史

※総務省発行資料より(昭和20年までは法制定・改正後初めて施行された国政選挙時のもの)

■尾崎咢堂は普通選挙とどんな関係があるの?
尾崎咢堂と言えば「ふたつのフセン」。一つは軍事縮小や世界平和を訴える「不戦」で、もう一つが「普選(=普通選挙)」です。
議会が民意を反映する場となるためには、普通選挙の早期実現が不可欠と考えた咢堂は、各地で演説するなど、普通選挙を求める運動の先頭に立ち、その必要性を訴え続けました。

■尾崎咢堂について、もっと知りたい!
尾崎家代々の屋敷跡には「尾崎咢堂記念館」が建てられ、館内に多数の資料や遺品などが展示・保管されています。

○尾崎咢堂記念館
施設情報
(相模原市立博物館HP)
〒252-0158 緑区又野691
電話042-784-0660

(さがみん)
選挙権を有することは、昔は当たり前じゃなかったんだね。
18歳から投票できるようになったということは、それだけ若い世代の意見も届きやすくなっているよね。
多くの人が、もっと選挙や議会に関心を持ってくれたらうれしいな♪

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