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広報さがみはら 平成30年7月15日号

《ちゅうおう区版》戦前の鉄道計画と小田急多摩線の延伸

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神奈川県相模原市 クリエイティブ・コモンズ

現在、市や地域では小田急多摩線の延伸の実現に向けたさまざまな取り組みを行っていますが、過去にも活気あるまちを目指して都心から相模原を通り、愛川までを結ぶ鉄道が計画されていました。
魅力と活力のあるまちづくりのためにも、小田急多摩線延伸を早期に実現させましょう。

◆幻の「相武電気鉄道」
関東大震災の復興需要に伴う相模川の砂利運搬などを目的に大正後期に構想が浮上しました。溝口(川崎市高津区)から淵野辺、上溝を通り、愛川をつなぐルートなどで認可を受け、一部で線路も敷かれましたが、昭和金融恐慌などの影響もあり実現しませんでした。
貴重な資料が見つかったことから、先月、上溝公民館で講座が開催されました。参加者は過去の鉄道計画を知り、まちの歴史に思いを馳せました。

問い合わせ:上溝公民館 電話042-761-2288

▽自宅の蔵から資料が発見された、佐藤和夫さんのコメント
祖父が同社の代表を務めていた関係で蔵に資料が残っていました。当時の上溝は市場があり「ひと」と「もの」が行き交って栄えていましたが、さらに発展するためには東京方面へ直接結ぶ鉄道が必要と考えたと聞いています。実現していたら、多くの人の交流が生まれ、さらに住みよいまちになっていたのではないでしょうか。

◆小田急多摩線延伸の実現に向けて
現在、都心方面と直結することによる利便性の向上や、周辺地域の魅力と活力あるまちの実現を目指し、唐木田駅まで整備されている小田急多摩線の相模原駅、上溝駅、さらには田名地区、愛川・厚木方面への延伸に向けて、関係自治体と連携して取り組んでいます。
平成28年の国の交通政策審議会答申では、上溝駅までの延伸が「意義のあるプロジェクト」として位置づけられ、また、上溝駅から田名地区、愛川・厚木方面への延伸については、「上溝駅までの整備の進捗状況を踏まえつつ検討することが適当」と示されています。

▽開業までの流れ
(1)基礎調査
・交通政策審議会答申
(2)課題解決に向けた検討調査
(3)関係機関の合意形成
(4)事業許可、環境影響評価
(5)工事
(6)新線開業
上溝駅までの延伸について、現在は、小田急電鉄や関係自治体などとともに、収支採算性などの諸課題の解決のため、検討を進めています。

◆地域の皆さんが、さまざまな取り組みを行っています
自治会連合会や商店会などで構成される「小田急多摩線延伸促進協議会」では、市民桜まつりなどのイベントでのPR活動や、関係者への要望活動に取り組んでいます。また、田名地区の「田名地区公共交通整備促進協議会」や上溝地区の「小田急多摩線延伸・上溝駅開設推進協議会」では地区内に横断幕を掲げるなどのPR活動を行っています。

◆魅力あるまちづくりで延伸の実現を!
小田急多摩線の延伸には、採算性など課題があるといわれていますが、今後の超高齢社会においては、公共交通の重要性が増し、電車についても日常の移動手段として利用する人が増えるのではないでしょうか。
相模原市は豊かな自然にあふれた暮らしやすい都市であり、隣の愛川町にも観光資源が多くあります。今ある資源を工夫して利用し、それらをつないでいくことで、多くの人が訪れる活気あふれるまちになっていくと思います。魅力と活気あふれるまちには、多くの人や企業を呼ぶことができ、小田急多摩線も延伸してくるのではないでしょうか。
小田急多摩線延伸は市の交通利便性を大きく向上させるものです。一日も早く延伸が実現するよう、一緒に魅力あふれるまちづくりを考えていきましょう。
小田急多摩線延伸促進協議会会長 成川猛さん

問い合わせ:交通政策課 電話042-769-8249

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